『おもひでぽろぽろ』は、1991年公開のジブリ映画です。監督と脚本を高畑勲が務めました。

主人公は東京生まれ、東京育ちの27歳のOLタエ子。昔から田舎暮らしに憧れていたタエ子は10日間の休暇を取り、山形の田舎を旅します。そこで農業体験を通じて小学5年生の自分を振り返り、そして恋に落ち、永住の話を受けることになります。

2016年2月には、アメリカで劇場公開されたことでも話題になりました。

主人公の岡島タエ子は、27才で東京の会社に勤めるOLです。タエ子の結婚を心配している母親は、タエ子に縁談の話を持ちかけるものの、タエ子は興味がなく断ります。

寝台特急に乗り込み山形に向かう途中、タエ子は自分自身が田舎が無いことで寂しい思いをしていた小学5年生の時のことを思い出します。

パイナップルを父が買ってきてくれた時、初めて食べたパイナップルの酸っぱさにがっかりしたことや、初恋のことなど、様々な思い出が浮かびました。

高瀬地区に着くと、ナナ子の夫のカズオの親戚であるトシオが駅まで出迎えにきてくれました。

トシオはサラリーマンをやめて、農家に転身した好青年。タエ子は10日間、トシオの元で農作業を手伝わせてもらうことになります。

タエ子が東京に戻る日の前夜。トシオの祖母からトシオのお嫁さんになって欲しいと話されます。タエ子はびっくりし、そのまま家を飛びました。

いよいよ東京に戻る日。タエ子はお世話なった人々に別れを告げ、東京行きの列車に乗り込みます。しかし心の中では東京に戻るべきかを悩んでいるタエ子。その背中を押したのは、小学5年生のタエ子でした。

『おもひでぽろぽろ』で使われているのは、プレスコ手法という、先にセリフや歌を収録し、それに合わせてアニメーションを作る手法です。

そのため、キャラクターの表情がより人間味に溢れ、共感しやすくなっています。