ポップでファンシーな世界観が日本で世界で大人気、原宿Kawaiiカルチャーを代表する歌手きゃりーぱみゅぱみゅ。

もともと雑誌『KERA』の読者モデルとして活動していた彼女ですが、2010年に歌手活動を開始。中田ヤスタカをはじめとする音楽、ファッション、ダンスの各分野のトップクリエイターと共にカルチャーを生み出し続けています。

中田ヤスタカならではの過度に加工処理されたボーカルのせいか、きゃりーぱみゅぱみゅの歌唱力についてはあまり重視されることがありませんね。おそらく彼女の生歌を聴いたことがある人はほとんどいないのではないでしょうか？

テレビやライブでのパフォーマンスが口パクであるとバッシングされることも多い彼女ですが、そもそも歌唱力では勝負していないので、的を射た批判ではないのかもしれません。

歌唱力はわかりませんが、あのあどけなくて可愛い声質は、原宿Kawaiiカルチャーの世界観にこれ以上ないほどハマっていると思います。

2015年9月発売の11thシングル「Crazy Party Night〜ぱんぷきんの逆襲〜」。一年中奇抜な衣装に身を包んでいるきゃりーぱみゅぱみゅにとって「ハロウィン」というテーマはぴったりですね。2015年のコカ・コーラ ハロウィンキャンペーンのCM曲に起用されました。

ちょっぴり不気味で可愛い世界観のPVも必見です！

2016年4月発売の12thシングル「最＆高」。デビュー5周年を記念した楽曲で、ファンへの感謝の気持ちを込めたといいます。ストレートにポップな楽曲は、どこか原点に立ち返った様な印象がありますね。

PVではきゃりーがロボットに変身したり、中国風のワンピースを身につけて踊ったりと、カオスでキュートな世界が広がっています。

2015年3月発売の10thシングル「もんだいガール」。中田ヤスタカがドラマ『問題のあるレストラン』の主題歌として書き下ろした楽曲です。きゃりー自身が「攻撃的な尖った曲」と言っているように、マスコミやインターネットの世界を痛烈に風刺した歌詞になっています。

PVも「強い女性」というコンセプトで、3人のキャラクターに扮したきゃりーぱみゅぱみゅがユーモアのある問題行動をするという内容で、くすりと笑える内容です。

きゃりーぱみゅぱみゅと中田ヤスタカのスプリットシングルとして2017年1月に発売された「原宿いやほい」。ロシアンテイストの楽曲に、振り付けはコサックダンスをイメージし、衣装も寒い国の民族衣装をモチーフにしています。サビの「原宿でいやほい」という歌詞とメロディは一度聞いたら忘れられないくらい中毒性がありますね。

歌詞に「あの交差点から始まった」という箇所があるのですが、これはデビュー曲「PON PON PON」の歌い出しにある「あの交差点で　みんながもしスキップをして」とリンクしていることから、ファンの間でアツい！エモい！と話題になりました。なお「いやほい」という言葉はホストクラブなどで掛け声に使われる言葉だそう。