藤田菜七子さんは1997年8月9日生まれの元騎手です。

女性騎手というだけで話題になりましたが、JRA所属の女性騎手は実に16年ぶりであったこととアイドルのようなルックスでたちまち人気になりました。

一流の騎手の方というのはだいたい実家がもともと競馬界とのつながりが深かったりすることが多いのですが、藤田さんの実家は特に競馬とは関わりのない家でした。
しかし藤田さんはテレビ中継で競馬を見てから競馬に興味を持ったようです。

藤田さんは2016年に川崎競馬でデビューしているのですがその時に巻き起こった「菜七子フィーバー」は本人の予想をはるかに上回るものだったようです。

藤田さんは当時のフィーバーぶりに驚き「自分でも何が何だか分からない騒動で、どう対応して良いのか困りました」と語っていました。
デビュー当時はまだ10代でしたから無理もありませんね。

男女混合で行われる競馬の場合女性はどうしても身体的にハンデを背負いやすく、勝利が難しいとされています。

しかし藤田さんは、2019年に平地では女性騎手初となるJRA重賞制覇を果たし、2020年には女性騎手初のJRA通算100勝を達成するなど、女性騎手として様々な偉業を成し遂げました。

女性騎手のパイオニアとして活躍していた藤田さんですが、2024年10月の週刊文春の報道で、2023年4月ごろまで複数回に渡って調整ルーム(騎乗前の騎手が滞在する場所)にスマートフォンを持ち込むという違反行為があったことが発覚。

藤田さんは2023年当時、SNSの閲覧をしていたことを認め厳重注意処分を受けていましたが、文春での報道後の調査で、実際には外部と通信していたことが分かり騎乗停止処分となりました。しかし、藤田さんはJRAに引退届を提出し、2024年10月11日に引退届が正式に受理されました。

藤田さんが突然引退してしまい、競馬ファンからも多くの悲しみの声が聞かれました。

藤田さん自身も混乱していたのかもしれません。引退から一ヶ月経ってからインスタグラムを更新し、今後については何も決まっていないものの、許されるならば競馬界の発展のために尽力していきたいとの思いを綴りました。

競馬界のアイドルであった藤田さんはその恋愛事情にも注目が集まっていました。

菊沢一樹さんは藤田さんと同期の騎手で、お父さんは元騎手であり現在調教師の菊沢隆徳（たかのり）さんです。
藤田さんとは同じ美浦トレーニングセンターに所属し、プライベートでも仲が良かったそうです。

そんな菊沢さんは2017年8月、突然JRAから騎乗停止の処分を受けてしまいます。

JRAは停止の理由を「競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行があった」としてはいますが多くは語ってはいません。ですが情報によると「未成年飲酒」ではないかと言われています。
もともと菊沢さんは飲酒によるトラブルを何度か起こしており所属の厩舎から騎乗自粛の処分を受けたこともあるのです。

菊沢さんの処分を受けてなぜか藤田さんもレースに参加せず、ファンの間で波紋が広がりました。
実はもう一人仲の良い同期に木幡巧也さんもいるのですがなぜか木幡さんもレースに参加しなかったのです。

自主的に参加を辞退した理由はどうも菊沢さんの飲酒騒動に関係していたらしいのです。