藤田奈々子さんは1997年8月9日生まれの元騎手で、JRA所属に所属していました。
JRA所属の選手は2013年に牧原由貴子さんが引退してから誰もいない状態だったのですが藤田さんがデビューしたことによってふたたび女性騎手が注目を浴びるようになりました。

藤田さんは小学校6年生の頃から騎手を志し茨城県の美浦トレーニングセンターの乗馬苑に通っていましたが乗馬以外にも空手と剣道を習っており、どちらも有段者になるほどの腕前です。

藤田さんは2016年に地方競馬の川崎競馬場 にてデビュー戦を行います。3年ぶりの女性騎手ということでデビュー前からメディアにも大きく取り上げられていたので同期のJRA騎手よりも早いデビューとなりました。
デビュー戦第1競走ではコンバットダイヤに騎乗し8着と健闘しました。その日の最高成績は5競走の2着でした。

藤田さんは浦和などの地方競馬では早いうちから結果を残すことができたものの中央競馬で結果を残すことに関しては他の同期に比べて遅くなってしまい、中央競馬で勝利を挙げたのはデビューから1カ月後の4月に入ってからの事でした。
未だ純然たる男社会である競馬界で女性が生き残る厳しさが感じられた結果でした。

藤田さんは2016年にアラブ首長国連邦にて開催された「レディースワールドチャンピオンシップ」と2017年マカオで開催された「マカオ国際男女混合ジョッキーズチャレンジ」に招待され、活躍しました。
これらの功績が認められ師匠である根本さんと共にJRAから特別に表彰されました。

その後も藤田さんの活躍は続き、2018年にはJRA女性騎手の最多勝利記録を樹立。翌2019年にはJRAの女性騎手として初めてG1に騎乗しています。さらに、同年に平地ではJRAの女性騎手初となる重賞制覇を果たしました。

2024年10月、「文春オンライン」にて、藤田さんが2023年4月頃までに複数回、調整ルーム内にスマートフォンを持ち込んだこんでいたことが報じられました。騎手は八百長行為などを防ぐために、競馬期間中はスマホの使用は制限されています。
藤田さんは当時、スマホでTwitterとYouTubeを見たことを認め厳重注意処分を受けていましたが、報道後の調査で他者と通信を行っていたことが発覚。虚偽報告をしていた藤田さんは騎乗停止処分となりましたが、藤田さんは報道の翌日、10月10日にJRAに引退届を提出し11日に正式に受理されました。

藤田さんは引退から一ヶ月後にインスタグラムを更新し、謝罪の言葉を述べ改めて引退したことを報告しました。また、「許されるならば、今後の競馬界の益々の発展に、私なりに尽力させていただけたらと考えております」とも綴りました。

女性騎手というだけでも話題になってきた藤田さんですがプライベートではどんな生活を送っていたのでしょうか？

休日はレースのDVDを見たり、買い物に行ってリフレッシュしていることが多かったようです。

また音楽鑑賞も趣味のようでワンダイレクションが好きとのことでした。

2024年7月には、JRAの職員との結婚を発表。お相手とは共通の知人を交えての食事の席で知り合い、2023年秋から交際していたようです。