前年の総選挙で、AKBの中では異端の存在ともいえる指原莉乃が電撃的に1位を獲得したことを受け、王道アイドル・渡辺麻友の逆襲が期待されていた2014年。
当選者数が80名まで拡大し、群雄割拠の大激戦となった第5回総選挙を振り返ってみましょう。

前年末に大島優子が卒業を発表し、渡辺麻友・柏木由紀の2大巨頭が「神8」の残光を輝かせるAKB48。
前年7位入りの松井珠理奈・松井玲奈の黄金コンビを擁し、名古屋から一揆を目指すSKE48。
山本彩・渡辺美優紀のツートップを中心に、大阪から日本のてっぺんを狙うNMB48。
そして、前年度女王の指原莉乃に率いられ、宮脇咲良・兒玉遥らの新星が光を放つ博多のHKT48。
このポスターに象徴されるように、第6回総選挙は4大都市を代表するグループ同士の頂上対決の様相を呈していました。

今回の立候補者は総勢296名。
AKB48から125名、SKE48から59名、NMB48から62名、HKT48から46名のほか、JKT48から1名、SHN48から2名、さらにAKB48へ交換留学中だった乃木坂46の生駒里奈も立候補を表明しました。

同年に発足したAKB48・チーム8からも、47都道府県から1人ずつ選ばれた47名のメンバーが全員立候補したため、候補者数は前年度の248名よりも大幅に増加しています。
立候補を見送った被選挙権者は14名でした。
なお、今回は卒業生への被選挙権は与えられていません。

当選者数は64名から80名に増加。
上位16名が37thシングル「心のプラカード」の選抜メンバーとなり、以下、32位までの16名が「アンダーガールズ」、48位までの16名が「ネクストガールズ」、64位までの16名が「フューチャーガールズ」、そして80位までの16名が「アップカミングガールズ」としてカップリング曲の歌唱を担当しました。

過去の総選挙でも毎回「神7」入りし、一度も5位より下に落ちたことがなかった渡辺麻友が、遂に宿願の王座を獲得。
秋元康氏から「アイドルになるために生まれてきた」とまで称され、AKB屈指の正統派アイドルとして健気に走り続けてきた彼女の頑張りを、日本中が認めた瞬間でした。

SKE48の松井珠理奈と松井玲奈は、前回から更に順位を上げ、4位と5位に付ける大躍進。
NMB48の「さや姉」こと山本彩、AKB48の「ぱるる」こと島崎遥香も7位以内に初ランクインし、もはや「神」の座は一部の古参メンバーだけに許されるものではなくなったことを印象付けました。

わたなべまゆ

前年度順位：3位
過去最高順位：2位

速報順位：2位 25,283票

さしはらりの

前年度順位：1位
過去最高順位：1位

速報順位：1位 37,582票

かしわぎゆき

前年度順位：4位
過去最高順位：3位

速報順位：4位 17,266票

まついじゅりな

前年度順位：6位
過去最高順位：6位

速報順位：3位 23,012票

まついれな

前年度順位：7位
過去最高順位：7位

速報順位：6位 14,897票

やまもとさやか

前年度順位：14位
過去最高順位：14位

速報順位：7位 14,798票

しまざきはるか

前年度順位：12位
過去最高順位：12位

速報順位：5位 15,514票

こじまはるな

前年度順位：9位
過去最高順位：6位

速報順位：17位 8,177票

HKT48からは期待の新星・宮脇咲良が堂々11位にランクインし、「指原軍団」と揶揄されつつあったHKTにもちゃんとスターが育っていることを全国に知らしめました。
乃木坂46から交換留学中の生駒里奈は、乃木坂ファンの後押しもあり、速報56位から本戦14位へと順位を爆上げ。
今回の選抜メンバーはいつになく変化に富んだ顔ぶれとなりました。

たかはしみなみ

前年度順位：8位
過去最高順位：5位

速報順位：13位 9,005票

すだあかり

前年度順位：16位
過去最高順位：16位

速報順位：18位 8,114票

みやわきさくら

前年度順位：26位
過去最高順位：26位

速報順位：20位 7,963票

みやざわさえ

前年度順位：10位
過去最高順位：9位

速報順位：16位 8,273票