日本だけでなく海外でも大人気の3人組アイドルグループ「BABYMETAL」。アイドルとヘビメタ音楽を掛け合わせるという斬新なグループだけにその人気は海外において非常に高い。ワールドツアーも行うなど、今やその人気は「オリンピックの開会式はBABYMETALが担当する」とも言われているほど。

それほどの人気や実力があるにも関わらず、なぜ紅白歌合戦の舞台に出場することができないのだろうか？今回はそんなBABYMETALが紅白に出られない理由をまとめてみた。

基本的にライブ活動を中心としているBABYMETAL。ライブは常に超満員で大盛り上がり。紅白出場するための実績として十分に思えるが、なぜ彼女たちは選ばれないのだろうと疑問を持つファンも多い。

「ブランドを守る」これがBABYMETALが紅白に出場しない理由として一番大きなものだろう。AKB48などの女性アイドルによく見られるだが、紅白歌合戦に出場してしまうと、演歌歌手や大御所とコラボさせられたり、華やかな演出をしてしまったりと、世間に「明るい」「楽しい」イメージを焼付けさせてしまいがちである。

しかしBABYMETALは基本的に「クール」「孤高」「ロック」といった印象のブランド化によってこれまでの人気を獲得してきている。紅白に出場することによって悪い言い方をすると「安っぽく」見られてしまいかねない。それを避けるためにあえて紅白という場に出演しないという選択をしている可能性がある。

設定としてBABYMETALにはライブ中「狐様」という神がメンバーに降臨している。女性アイドルではありえないほど笑顔が少ないのは、その「神々しさ」や「クール」「かっこよさ」というイメージを求め続けているためである。この神秘性を守っていくための戦略として、そこまで多くのテレビ番組に出演することなく、ライブ中心のスタイルをとっているのだろう。

BABYMETALは「ヘビーメタル」という激しいロックの音楽ジャンルを由来としたグループである。その演奏は激しく、男の雄叫びを上げるシーンもしばしば。なのでNHKという「誠実」「善」のイメージを訴えかけるテレビ局の番組出演には向かないのかもしれない。そのためNHK側がBABYMETALの紅白出場を避けているのかもしれない・・・

BABYMETALの海外人気はおそらく日本の女性アイドルグループの中でもNO.1といっても過言ではないだろう。海外で彼女たちがライブやフェスを開けば常に満員状態である。

しかし、日本での認知度はAKB48などと比べるとまだまだ低いような気がする。そういった意味で紅白歌合戦に出場しても、視聴者の大多数を占める中高齢者には「誰？」という状態かも知れない。そのため紅白歌合戦にはまだ出場できないとされている可能性がある。

2016年、アミューズからは福山雅治、Perfume、星野源、SEKAI NO OWARIの4組が出演する。

仮に事務所ごとにNHK紅白の枠が決められており、アミューズ枠が4枠とした時にBABYMETALが漏れてしまったとの説も浮上している。

①で述べたBABYMETALのブランドが傷つくということからBABYMETALファンは意外にも紅白落選に対してそこまで深く考えていないようだ。むしろ落選して「安堵」しているとのニュースも。

それだけ紅白という舞台に出てしまうと、これまで積み重ねてきた「価値」「印象」といったものがなくなってしまうことを恐れているからだろう。「ほかとは違うアーティスト」としての存在を常に願っているようだ。