名前：大山のぶ代(おおやま・のぶよ)
本名：山下羨代(やました・のぶよ)※本名は結婚後のもので、旧姓は大山。
生年月日：1933年10月16日
出身地：東京都
血液型：O型
身長：162cm
所属事務所：アクターズ・セブン
職業：女優、声優、タレント、エッセイスト、料理研究家

生年月日に関しては長らく1936年生まれとされていましたが、2015年に夫の砂川啓介さんによって実は1933年生まれであったことが明かされています。

3歳詐称していた理由として、砂川啓介氏よりも学年でいえば3つ年上であったため、当時の風潮として「姉さん女房」を快く思わないであろう砂川氏のご両親への心遣いであった、と砂川啓介さん本人が語っていました。

高校時代に母親を癌で亡くした大山のぶ代さんは、1人でも生きられるように手に職をつけなければと思い、「自分には何が出来るだろう」と考えた結果「役者になろう」と思い立ったといいます。

大山のぶ代さんの最大の特徴はあのガラガラ声ですが、そのせいで幼少時代よりからかわれることも多く、コンプレックスに感じていたそうです。

しかし、母親から「声が変だからといって、その弱いところをかばってばかりいたらもっと弱くなってしまう。声を出すような部活動をしなさい」とアドバイスされ、中学時代には放送研究会に、高校時代には演劇部に所属していたんだそう。

そのような経緯もあり、高校卒業後は俳優座の付属養成所に通うこととなりました。

ちなみに俳優座の養成所の同期が冨士眞奈美さんで、こちらがその当時(推定19歳～20歳頃)の大山のぶ代さんと冨士眞奈美さんです。

意外にも(失礼！)、めちゃめちゃ綺麗じゃないですか！今よりだいぶ細身でいらっしゃったんですね。

でも喋るとあの声という…ギャップありすぎますよね。

俳優座の養成所を卒業した後は、1956年より女優として活動を開始。

そのうちに「あなたの声は少年役に向いている」と助言を受けたようで、1960年から放送開始した「おかあさんといっしょ」内の人形劇『ブーフーウー』でブーの声を担当。そのことがきっかけで声優の仕事が増えていったということです。

1979年からは、日本人なら誰もが知っていると言っても過言ではないあのキャラクター、ドラえもんの声優を担当。

放送開始から2005年の声優陣交代に至るまで、実に26年もの間、子供から大人まで多くの方に愛されてきました。

プライベートの面ではというと、1963年に舞台『孫悟空』で共演した砂川啓介さんと翌年に結婚。

砂川啓介さんはNHK「おかあさんといっしょ」の初代・たいそうのお兄さんで、人形劇の声優で出演していた大山さんとは”番組内では”共演していましたが、大山さんは実際にスタジオ収録に行っていたわけではないのでこのときは面識は無かったんだそうです。

当時から二人はおしどり夫婦として有名で、夫婦そろってテレビに出演することも多々ありました。

また、お二人の共著「啓介・のぶ代のおもしろ惣菜」や「啓介・のぶ代のおもしろ酒肴」などはいずれも大ヒットするなど、仲が良いからこそ出来る仕事も多かったようですね。

結婚してから50年以上もの間、仲睦まじくお二人で過ごしてきた砂川啓介さんと大山のぶ代さん。

誰もがうらやむ仲良し夫婦と思われてきましたが、2015年にはある衝撃の事実が砂川啓介さんから語られることとなりました。

2015年5月に出演したラジオ番組で、大山のぶ代さんがアルツハイマー型認知症と診断されていたことを告白。

砂川啓介さんによると、大山のぶ代さんは2012年の秋ごろに医者からアルツハイマー型認知症と診断を受けたそうで、自宅で介護の日々を送っていたとのこと。

自身も高齢でありながらの認知症の妻の介護に疲れが見えていた砂川さんに、旧知の仲である毒蝮三太夫さんが公に話をしないかと持ち掛けたことから公表に至ったということでした。

2015年の時点ではまだ自分で出来ることもあったようですが、アルツハイマー型認知症とのことで、症状は進行していってしまったようです。

さらに悪いことが重なり、今度は砂川啓介さんに尿管癌が見つかってしまいます。

自身の治療に専念するため、大山のぶ代さんは老人ホームへと入所することになりました。

こうなってしまうと、「二人に子供はいなかったのか？」ということも気になってきますよね。

調べてみますと、砂川さん・大山さんご夫婦には子供はいらっしゃいませんでした。

正確に言うと、結婚してすぐに子供を授かったものの、第一子は妊娠7か月の時に死産という悲しい結果に。

その後、大山さんが38歳の時に第二子となる女子を授かりましたが、こちらも妊娠7か月の時点で早産として未熟児で生まれてしまい、先天性の疾患によりわずか生後3か月で亡くなってしまったんだそうです。