渡辺は「スタッフやファンの皆さんに思っていた以上に支えられていたことに気づいて、私は全然一人じゃないと思いました」と感謝。「最高のアイドル人生を送れました。幸せでした」と笑顔で別れを告げた。２２日にスタイルブック「ＭＩＬＫＹ」を発売するが、当面は芸能活動を休止。その後の所属事務所などは未定という。

今後の芸能活動への思いとしては、「今は自分に何ができるか分からないし、自信があるものがない。自分に自信がつけば何かしらやってみたい」。現時点で仕事の話は「聞いたことがない」とし、「依頼があれば受ける？」と尋ねられると、「私に（依頼）しない方がいいですよ。今は全然できないので」と答えた。

さらに、「芸能界引退の可能性もある？」と質問され、「あります」と渡辺。今後、報道陣の取材に応じる機会は「今のところはない。皆さんに会えるのは最後になるかも…」と続けた。その一方で、「ファッションやメークは好きなので、今までとは違った発信はプライベートで続けたい」とも語った。

2016年夏のNMB48電撃卒業から2年の充電期間を経て、渡辺美優紀が芸能活動再開を発表した。活動復活の第1弾は、『渡辺美優紀 1st LIVE TOUR 2018 ～Milky Land だよね～』と題して今月19日に東京・ZeppTokyo、21日に地元の大阪・なんばHatchでライブを行う。

これまでの歴代NMB48のセンターは、山本、渡辺、須藤凛々花、卒業した山田菜々、白間美瑠と矢倉楓子でのダブルセンター。中でも、山本はこれまで多くのシングルセンターを務めてきており、『AKB48 45thシングル 選抜総選挙』でも第4位を獲得。NMB48を背負って立つ、グループの顔でもある。次にランクインしているのが第24位の白間であるため、グループ内で大きな開きが出来てしまっているとも言えるだろう。

渡辺美優紀というグループにとって大きな柱を失うこととなるNMB48は、次のフェーズに向けて動き出そうとしている。8月3日には、渡辺の卒業シングル『僕はいない』をリリースしたが、8月26日に神戸ワールド記念ホールにて開催する“山本彩以外のメンバー”が出演するコンサート『いつまで山本彩に頼るのか？』にて会場が満席になった場合、出演メンバーから次回シングルのセンターが決定。空席があった場合は、山本彩がセンターを務める。

次作シングルのセンターは、渡辺の穴を埋めるメンバーが務めるのか。それとも山本がセンターを務める結果になるのか。NMB48の未来は『いつまで山本彩に頼るのか？』に委ねられていると言っても過言ではないだろう。

NMB48の山本彩(25)が4日、大阪・なんばのNMB48劇場で卒業公演『目撃者』に出演。8年間のアイドル生活に幕を下ろした。