そのため、大学を卒業しても現役を続けるため日本体育大学の大学院に進学。

その翌年には、23歳という体操選手としては「高齢」と言われる年齢で、初めて世界選手権の日本代表に選出されました。

これ以降も25歳の時には、全日本選手権で優勝。

ロンドンオリンピックに出場するなど、年齢の壁を打ち破る活躍をしました。

田中理恵さんは、2009年全日本選手権で2位に入賞。

ここから、注目を集めるようになります。

同じ年に開催されたNHK杯では、初日終了時点で2位。

二日目は、段違い平行棒と平均台での落下があり、 順位を6位に下げてしまい選手権大会の代表を逃してしまいました。

この直後にベオグラードで開催されたユニバーシアードでは、3日間ノーミスで競技を終了。

現役を続ける決心をしました。

大学を卒業したら、地元の和歌山で高校の体育教員になると考えていた田中理恵さんでしたが、周りからの勧めもあり大学院に進学しています。

2010年の全日本選手権では4位入賞し、NHK杯の出場権を獲得。

6月のNHK杯では初日3位。

総合4位（選考順位3位）となり、兄と一緒に選手権代表入りとなりました。

兄弟同時に選手権の代表に入ることは、体操界でも史上初となります。

このとき田中理恵さんは、23歳。

国際的にも女子体操選手としては、高齢と言われる年齢での異例の選出でした。

しかし、田中理恵さんは同年10月、ロッテルダムで開催された世界選手権で女子団体予選を8位で通過。

決勝では、5位入賞に貢献し、個人総合も決勝進出を果たし、17位と健闘しました。

この大会で田中理恵さんは、最も美しい演技で観客を魅了した選手に贈られる『ロンジン・エレガンス賞』を受賞。

日本人選手が、この賞を受賞するのは2007年の冨田洋之選手以来のことで、女性としては初の受賞となりました。

2011年4月の全日本選手権では2位、6月に行われたNHK杯でも2位となり、この大会では兄、弟と共に10月に東京で行われる世界選手権代表を決めました。

世界選手権では団体でのロンドンオリンピック出場権獲得に貢献し、個人総合では20位。

2012年3月、日本体育大学大学院を修了。

4月、同大学の研究員として現役続行を決意します。

4月の全日本選手権の個人総合で初優勝し、鶴見虹子さんの大会7連覇を阻止しました。

5月、NHK杯体操女子個人総合において初優勝。

ロンドンオリンピック出場を決め、3兄弟揃ってのオリンピック出場は日本体操史上初の快挙となりました。

オリンピックでは団体の2大会連続決勝進出（8位入賞）に貢献。

個人総合で16位の結果を残しました。

その後、2013年4月から日本体育大学児童スポーツ教育学部助教に就任。

2020年東京オリンピック招致団として、スイスで開催されたオリンピック委員会連合総会、アルゼンチンで行われたIOC総会でスピーチをしています。

その後、12月16日、日本体育大学世田谷キャンパスで記者会見を開き現役からの引退を発表しました。

今回は、田中理恵さんの学歴や出身大学・高校・中学・小学校・若い頃をまとめて紹介しました。
体操選手として大切な高校時代にケガに悩まされ、体操から離れそうにもなりましたが、ケガを乗り越え、夢を果たすことのできた田中理恵さん。

高齢と言われた23歳からの、成績は素晴らしいですね。

現在は、子育てをしながら体操界で指導者として活躍されています。