グループ名：欅坂46
ジャンル：J-POP
活動期間：2015年 -
レーベル：Sony Records
事務所：Seed & Flower合同会社
共同作業者：Sony Music Entertainment・秋元康


1stアルバムを引っ提げ、全国6都市を回る全国ツアー「欅坂46 全国ツアー2017 真っ白なものは汚したくなる」を成功させるなど勢いに乗る欅坂46。

今回はそんな欅坂46のデビュー曲にして代表曲である「サイレントマジョリティー」について紹介して行きたいと思います。

「サイレントマジョリティー」は、2016年4月6日に発売された欅坂46の1stシングル。

初週推定売上は約26万2000枚を売り上げ、オリコン1位を獲得しました。これは女性アーティストのデビューシングル初週推定売上で、歴代1位の記録です。

反体制を表現した歌詞やPVが話題となり、若者を中心に人気に。その後に発表した曲もヒットを記録していますが、一番反響が大きい曲なので、「サイレントマジョリティー」は欅坂46の代表作と言えます。

3列目
齋藤冬優花、織田奈那、上村莉菜、長沢菜々香、小池美波、佐藤詩織、原田葵、米谷奈々未、石森虹花

2列目
土生瑞穂、尾関梨香、守屋茜、菅井友香、志田愛佳、渡邉理佐

1列目
渡辺梨加、鈴本美愉、平手友梨奈、今泉佑唯、小林由依

センターは平手友理奈さんが務め、ダンスメンの鈴本美愉さん、ルックスメンの渡辺梨加さん、歌唱メンの今泉佑唯さん、小林由依さんが脇を固めています。この時は、単純にスキルと華やかさを重視していたようです。

タイトルの元になっている「サイレント・マジョリティ」とは、声をあげない多数派のことです。対義語はノイジー・マイノリティ。「サイレント・マジョリティ」は、アメリカの大統領であるニクソンが、1969年の演説で使用した言葉です。

当時は、ベトナム戦争を継続し、反戦運動が活発に行われていました。そんな中、ニクソン大統領は、ベトナム戦争で名誉ある撤退（北ベトナムを爆撃し、和平協定のテーブルに付かせること）の支持を得るため、沈黙を守っている大多数派に演説します。

その演説でまず「グレート・サイレント・マジョリティ・オブ・アメリカン」と呼びかけ、支持するように訴え、ここからはこの言葉が浸透することになりました。

同じ服を着て、同じ表情で、というのは同じ思想を持った人たちを表わしています。これはすなわち全体主義と言えます。全体主義とは極端に言うと群れるということです。

周りに合わせる、群れるということは、みんなで一緒にいるので、一見、傷つかないように見えます。

しかし自分が、周りと違う考え（思想・夢）を持っていても、周りと歩調を合わせることになるので、自分の個性を殺すことになります。

それに全体主義、群れだったナチスドイツを見ても分かる通り、周りが、群れが危険な方向に向けて歩み出すこともあります。

なので、「One of them（それらの中の1つ）」になるのではなく、周りに合わせるのではなく、自分の考え（思想。夢。）を持ち、群れから離れ、自分の道を行くことの大切さを説いています。

この曲は、「サイレントマジョリティー（声をあげない多数派）」に属する若者たちに対して、群れから抜け出し、自分の道を行くことの大切さを歌っているのではないかと思われます。