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「天空の城ラピュタ」について

天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ

1986年公開の『天空の城ラピュタ』は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品です。宮崎駿が監督・脚本・原作を担当しました。

『ラピュタ』というタイトルは、作家ジョナサン・スウィフトによる小説『ガリヴァー旅行記』に登場する、王国「ラピュタ王国」からつけられたそうです。ただしストーリーの内容は、全く関係ありません。

『天空の城ラピュタ』は、空中の城「ラピュタ」帝国を描いたファンタジーアドベンチャー作品です。

「天空の城ラピュタ」を詳しくチェック

ラピュタ王国の誕生と崩壊

ラピュタ王国は空へ

ラピュタ王国は空へ

『天空の城ラピュタ』のオープニングでは、古代国家ラピュタの誕生から崩壊までの歴史が描かれていると言われています。

まずラピュタでは風車を作り、そして風を動力とし、大地を掘り進めました。その後、火力を操るようになり、大空へと飛び出していきます。

大きな船にプロペラが

大きな船にプロペラが

大きな船に、プロペラが多くついています。このことからラピュタ人たちは飛行船を作り、空を目指したと考えられます。

その後、巨大な城や大地までも空に向かい、ラピュタ帝国を形成します。しかしラピュタ帝国の繁栄は、長くは続かなかったのです。

オープニングの映像をみると、飛行船から人間が地上に戻ってくる様子が描かれているシーンがあります。

つまり何かが起きて、ラピュタ帝国は滅んでしまいでしまい、空中に暮らしていたラピュタ人たちは地上に住むことになります。

そのラピュタ王族の末裔が、ムスカとシータなのです。

その後、空に浮かぶ城(ラピュタ)は、上空をさまよい続けることになります。映画『空の城ラピュタ』の主人公であるパズーの父親は、空に浮かんだラピュタを発見し、写真に収めました。しかしパズーの父親は、ラピュタを見つけたことを人々に信じてもらえないまま亡くなりました。

そこから、本編のパズーたちの時代につながっていきます。

ムスカは何故目が弱いのか?

ジブリでもっともの悪役

ジブリでもっともの悪役

サングラス姿が印象的であるムスカは、ジブリきっての悪役として有名です。特務機関所属の諜報員であり、若くして大佐になった超エリートです。ちなみに、軍人のランクは以下のようになっています。

二等兵 → 一等兵 → 伍長 → 軍曹 → 曹長 →准尉 → 少尉 → 中尉 → 大尉 → 少佐 → 中佐 → 大佐 → 准将 → 少将 → 中将 → 大将 → 元帥

28歳で大佐のムスカ

28歳で大佐のムスカ

ムスカの階級は「大佐」。ムスカの年齢は28歳なので、若くして高い能力を認められたと考えられます。

かなり優秀なムスカですが、唯一の弱点とも言えるのが視力です。視力が悪いため、常に度の入ったサングラスをかけ、目を保護しています。

またパズーとシータが唱えた滅びの呪文である「バルス」により、飛行石から強烈な光が放たれたことで、ムスカは目を潰され、失明してしまいます。

なぜムスカ大佐は視力が弱いの?

目が弱い印象のムスカ

目が弱い印象のムスカ

シータとムスカの一族は、もともと同じラピュタ王家でした。しかし地上に戻ってくる際に、2つに分かれたのです。ただ同じ一族でも、シータは王の末裔、ムスカは分家の末裔です。

シータはトエル家の末裔なのですが、トエルとは「真」を意味し、シータが真のラピュタ王であることを意味しています。

ムスカの一族は、ラピュタ王族の血を絶やさぬように近親交配を行っていたと言われています。

近親交配により、色素に異常が起きたことで、ムスカの目が弱かったとの噂があります。

なぜラピュタは滅んだのか

小説版では疫病で地上に降りる

小説版では疫病で地上に降りる

ラピュタの小説版では、原因不明の疫病が流行し、地上に降りることを決断したと綴られています。

人は地上から離れては生きていけない

人は地上から離れては生きていけない

しかしストーリーの終盤で、シータがムスカに語った言葉から、「人間は土から離れては生きていけない」ということが、本当の理由だと考えられます。

超科学技術で空に城を構え、全地上を支配していたラピュタ帝国ですが、長くは続きませんでした。どんなに高い科学技術を持っていようとも、人間は土から離れては生きていくことは難しいということを伝えていると考えられます。

そして克服出来ない疫病が起きたことも、天空に城を形成したラピュタ人への罰だったのかもしれません。

ラピュタの名前の由来とは何だったのか

ラピュタの名は空想だった

ラピュタの名は空想だった

「ラピュタ」という名前について、主人公の少年パズーが以下のように言っています。

「ガリバー旅行記で、スウィフトがラピュタのこと書いてるけど、あれはただの空想なんだ」

名前の由来はジョナサン・スウィフト原作の小説『ガリヴァー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島「ラピュタ」からとったものです。

しかし「ラピュタ」はスペイン語で「La puta」であり、「売春婦」という意味があります。

ジブリ作品は海外でも人気が高いですが、英語版の「天空の城ラピュタ」は「Castle in the Sky」と名付け、ラピュタという単語を入れていません。

バルスの意味って何?

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