その後、“花嫁姿”を脱ぎ捨て、ピンク、黒のビキニで計量器に乗った。最初は検査係が驚く約６００グラムオーバー。

「すいません。豊胸用のパッドを入れてました」と両胸から１つ２００ｃｃのシリコンを取り出したが、それでも１００グラム超過。髪飾りを外して無事にリミットの５２・１キロでクリアした。

「新しい、進化系の自分を見てほしかった。刺激が欲しかった。違った自分になれるので楽しいです」（高野）

　アバター姿で医師の診断を受ける姿は不思議な光景だったが、サマになっているあたりはさすがモデル。ただ、カツラや装飾品が重すぎて、２度計量に失敗。最後はシールブラにパンツ姿でＯＫとなった。

　衣装を脱ぎ去ると、その下は「ネットで６９００円で買った」という豹柄のセクシー全身タイツ。肝心の計量は１００グラムアンダーの５５・２キロでパスした。

　高野がセクシーパフォーマンスを披露した。金色のタイツのような衣装、体にニシキヘビを巻いて計量に臨んだが、約４キロオーバー。慌ててヘビをはずし、服を脱ぎ、胸を粘着テープで覆った姿で再び体重計に乗り、３００グラムアンダーでクリアした。「ヘビのようなスタミナで執念深く戦うため」とパフォーマンスの理由を説明。最強の相手を迎える６戦目に向けて、「失うものは何もないので捨て身でいきたい」と意気込んだ。

まず金色の全身タイツで登場。自分の手でタイツを切り裂き、胸にスポンサーのシールを貼った２０グラムの“シールブラ”で体重計に乗った。Ｓフライ級リミットの５２．１キロをクリアした高野はパフォーマンスについて「今までウジウジしていた自分の殻を破るという意味」と説明した。

スーパーフライ級の高野人母美（２８＝協栄）は調印式には白無垢（むく）の花嫁姿で現れた。「原点に戻って純粋な気持ちと王者に日本の文化を知ってもらおう」と選んだ。計量には着替えに手間取って、王者ダニエラ・ベルムデス（２６＝アルゼンチン）を５分ぐらい待たせた。関係者に催促され、今度は一変して昇り龍を模して体に貼りつけた金色の水着姿になって、ダッシュで計量台に乗った。